令和7年度 研発単元【授業実践記録①】5年「心の健康」~セルフサポートシートでピンチに備えよう~

公開日: 2026年2月5日木曜日

令和7年度研発単元【授業実践記録①】

5年「心の健康」~セルフサポートシートでピンチに備えよう~

養護教諭の村上です。

5の2の子どもたちと単元開きを行いました。

第1時は、年齢にともなって、体の発達だけでなく、行動や考え方の変化を自覚できるようにすることや、心の発達のために何が必要なのかを考えていきます。

 最初に、本校で使用している教科書の動画コンテンツを利用し、ひろしさん、わたるさんの二人の友達から遊びの誘いを受けたあきらさんが、その二人はけんか中であるため、どうすればよいか困る場面を視聴し、自分だったらどうするかを考えたところ、主に3つに別れました。

    〇先に約束したひろしさんを優先する

    〇3人で遊ぶ

    〇どちらも断る

教師が「もしもあきらさんが5歳児だったらどうしていたか」と問うと、子どもたちは体を動かし始めました。机をたたいたり、泣きわめく様子を表現する子どもたちが多くみられました。

T   もし5歳児だったらどうしたでしょう。

りくお もうけんかいやだ、といってみんなで遊ぶかも。

たくや そうそう。あまり相手のことを考えず、いつの間にかそんなことがあったなんて忘れちゃうんじゃないかな。   

とうや だだこねたあと泣いちゃうかもしれない。

けんじ 大声出してから、大人に言って、大人に頼ると思います。

T   5歳と5年生って違うみたいですね。

えりな 5才は、相手の気持ちを深く考えられないと思います。ここで断ったら関係が悪くなるとか考えられないよね。   

T   何が変わったの?

CC  心、考え方・・

T   心ってどうやって発達するんだろう? 

自分たちの5~6才の頃のことを想起しやすくするために、1年生の時の写真を数枚子どもたちに見せました。

 

T この頃と比べて、心は発達したかな

そうた 遊び方とかが変わった

T どう変わったの

そうた この時は砂を使って遊んでいたけど、鬼ごっこをするようになった

T 友達と関わって遊ぶようになったってこと?

そうた そうです

りくお 思ったことをすぐに相手に直接言っていたなあ。

CC そうそう。今は考えて物を言うようになった

しゅん だから、友達とたくさん遊ぶと心は発達するんじゃないかな

自分たちの経験を思い出しながら、次はグループで意見を交流しました。

しゅんさんのグループでは、以下のようなやりとりがありました。

りくお 僕は考えて動くことができるようになったかな。どういえば、友達とけんかばっかりしていたな。

ゆうこ 私も、幼稚園の頃は、けんかしたらすぐきらいって言ってたかも。

ゆみこ 私は、1年生の頃は、お母さんから離れたくなくて学校行きたくないって言ってたよ。

りくお 今の1年生と休み時間や縦割り班掃除で関わるけど、話す時にすごく大変なことがある。それ考えたら、自分たちが1年生だったころの6年生が大変だっただろうな。

りくお 何すればいい?ばっかり聞いてくるもんね。

しゅん 自分で考えてっていってもね。何回も聞いてくる。だから、相手の状況を知ることで、今言わない方がいいかなって調節してる。

グループでの交流の途中では、担任と養護教諭が、それぞれに見取った子どもたちの学びの様子を話し、全体交流の流れを確認しました。ティームティーチングでは、教師同士が同じ方向性をもって進めていくことが必要となってきます。子どもたちに捉えてほしいことがこの時間内に表出できているか確認しながら授業をすすめました。

全体の場では以下のような発言がありました。

あゆみ 小さい時は、よく喧嘩して友達に怖がられていました。でも孤独になりたくないから、3年生くらいからは、すぐ怒らないようにしたり、人に強く当たったりしないように意識していました。

はなこ 私は変な正義感があって、掃除時間に遅れてきた人がいた時には、他の人に迷惑がかかるじゃないと強く言っていたけど、相手のことを考えて接することができるようになりました。

あらし 3年の頃の宿題の日記は、短文で終わらせてたけど、今は字もきれいだし長文になってきました。

子どもたちからの言葉を板書をしたものを、「感情」「社会性」「思考力」で教師が色分けし、これらが心の発達について必要であることを確認しました。

養護教諭からは、子どもたちの発言にふれながら、年齢に伴って心が発達していくことを確認し、たくさんの経験を重ねることが大切であることについて話をしました。

子どもたちのふりかえりです。

【成長を自覚】



【心の成長には個人差がありそう】


心の様子は目に見えにくいものですが、経験を通して心が発達してきていることを考えるきっかけになったのではないかと思います。

子どもたちに、今後の見通しについて話をしました。その時に、「おお~、おもしろそうだな」とつぶやいたたくやくん。今後を楽しみにしてくれているようで、嬉しくなる発言でした。自分の経験も振り返りながら、子どもたちと教師もともに、自他の健康について考えを深めていく時間にしていければと考えています。

次回は、第2時の様子をご紹介します。

 

 

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