令和7年度 研発単元【授業実践記録③】5年「心の健康」~セルフサポートシートでピンチに備えよう~

公開日: 2026年2月11日水曜日

 令和7年度研発単元【授業実践記録③】

5年「心の健康」~セルフサポートシートでピンチに備えよう~

養護教諭の村上です。第3時から4時にかけては、不安や悩みへの対処法について考えていきます。

まずは、教科書記載のデータを使い、全国の5年生の不安や悩みが何かを知るところから始めました。友達関係、自分の見た目、性格、異性のこと・・子どもたちは予想しながら、結果に共感しながら確認していきました。

 次に、少し先の未来の6年生になったらどんな悩みが出てきそうかを想起しやすくするために、普段から関わりの多い6年2組のアンケート結果を提示しました。

3位は、学校のリーダーとしての立場という結果でした。この結果を示すと、以下のやり取りが生まれました。

りくお 6年生じゃないから、完全には分からないけど、先生たちにはリーダとしての気持ちをもってと言われることがある。

そうた 最上級は任せられる立場。他の人に任せられないんじゃないかな。

T   どんな場面で感じそう?

いつき 縦割り班で感じそうです。班長として下級生をまとめられるのか心配です。

りくと 委員会の委員長としてもプレッシャーがありそう。

けんた 体育祭の応援団は全学年をまとめていかなくてはいけないんじゃないかな。6年生って係の仕事があるじゃないですか。見えないところでも学校のリーダーになっているんだと思います。

りくお 1年生のお世話も大変そうです。1年生ってなんでもやりたい知りたいっていうけどそれをやめさせたり、周りを見るプレッシャーってありそうだな。

りくと 6年生が残食が多かったら、1年生にしめしがつかない。

りくお 勉強や他のことを頑張っている時に1年生のお世話があると、ちょっと大変に感じそう。その自分の心をコントロールするのが難しそう。

二位は勉強について、一位は友人関係という結果でしたが、子どもたちからは、間近に迫った最上級生としての立場や役割について、自分たちの生活を想像しながら、不安や悩みが出てきそうだなということを考え始めました。

今度は、自分事として捉えていくために、

1今どんなことに不安や悩みを感じていたり、これから先どんなことに不安や悩みを感じたりしそうか。

2具体的にはどういうことか。

の項目について考えてみました。悩みに向き合い始めた子どもたちは、「他の人に見せたりしませんか」という心配の声もあったので、公開はしないということを約束しました。このアンケートでの、悩みの内容ではなく、悩みや不安の種類(勉強、人間関係など)ごとに子どもたちをグルーピングして、時事での交流の手立てとしていきます。

 中には、思いを文章に書き表したことで、胸が詰まって書く手が止まってしまったり、神妙な面持ちになる子どももいましたので、担任と養護教諭は机間指導で、子どもの表情や様子を見とりながら、無理をしなくてもよいことを伝えました。教師も、心の健康を扱う学習の際には、子どもたちの背景や状況を捉えて、丁寧な関わりが必要が大切であることを改めて確認しました。

 子どもたちが書き終えたところで、不安や悩みへの対処につなげるために、担任が養護教諭に「不安や悩みがそれぞれあるようだが、どうしていったらよさそうか」と問いかけました。以下はそのやり取りです。

(以下 T1:養護教諭 T2:担任)

T1 みんな不安や悩みが結構ありますね。先生の職業は養護教諭と言います。どこで仕事をしていることが多いですか。

CC  保健室!

T1 そうですね。どんなことをしている?

りくお 具合が悪くなった人の連絡。

りくと けがをした時の対応。

はなえ 悩みがある人の相談にのってそう。

T1  みんなよく見ていますね。けがや具合が悪くなった時の対応をしていることは思いつきやすいのではないかなと思います。それ以外にも、はなえさんが言ってくれたような相談事にのることも、実はけっこう多いんですよ。

CC ええ?

うなづいたり、そうなのかと驚いたりする子どもの様子がみられました。

 そこで、不安や悩みへの対処の必要性について、けがをした時のことを例に出して話をしました。

T1 けがをした時には、そのままにしていてもなおることもあるけど、傷の状態によっては、きちんと手当をしないと、傷が悪化したりなおりが遅くなることがります。同じように、不安や悩みがある時も、そのままにしていると、元気になるためにすごく時間がかかり、エネルギーがたくさん必要になります。だから、不安や悩みにもきちんと対応していく必要があります。単元の後半はこのことについてみんなで一緒に考えていきましょう。

子どもたちに話をしながら、主題を立ち上げていきまた。

T1 セルフサポートシートで心のピンチに備えようということを考えていきます。自分を支えるシートを作って、自分の不安や悩みが出てきた時に備えていきましょう。

T2 自分だけのシートになりますね。他の人とは違うものができあがっていきます。

 子どもたちは、セルフサポートシートに今現在、不安や悩みがある時にどのような対処をしているか、現状を記入していきました。

この時点で振り返りを記入しました。

今の対処法は、自分に何%あっているかという視点で分析しました。

【他の方法があるかもしれない】




【100%あってそうだが、また思い出すことがある】


 子どもたちは、不安や悩みに対して自分なりに何らかの対処をしていても、その対処法が自分にあっていて有効であるかということには気付いていない子どもたちも多いと考えられます。そこで、不安や悩みへの対処法は様々であり、人によって違うということに気付けるようにしていきます。

 授業終盤では、「向き合う心チェック」を行い、自分が不安や悩みがある時に、対処法としてどのようなものをよく選んでいるかという特徴を捉える活動を行いました。このチェックをすることで、自分の対処法を振り返る一つの材料とし、また、友達と結果を比べたり交流したりすることで、今後やってみたいという対処法が増えたり、その対処法がどのような効果がありそうか、自分に合っていて取り入れられそうかを考えるきっかけとなることをねらいとしています。

個人の結果は第4時(研究発表会本時)で子どもたちに示します。この時間では、担任と養護教諭の結果をチャート図で示し、自分の結果がどのようなものであるが興味をもたせて、時事へとつなぎました。






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