【授業実践記録⑥】 5年 けが攻略シートを作って臨海学校に備えよう「けがの防止」

公開日: 2026年1月27日火曜日

 第6時 「けが攻略シートを作って臨海学校に備えよう」

 子どもたちは、単元を通して、危険の予測や的確な判断、安全な行動の必要性を学んできました。その考え方を基に、前時では、これから経験する臨海学校を安全に過ごすためにどのような行動をとっていけばよいか考え、「臨海けが攻略シート」の作成に取りかかりました。第6時では、そのシートが実際の場面で活用できそうな内容になっているのか見直していくことから始めました。

〇応急処置すらできないかもしれない

 シートを見直す中で、実際活用できるかについては自信がなさそうな子どもの様子が見られました。捻挫の手当について考えていたこうじさんが、「限られたものしかない砂浜では、冷やすものがなかったり、安静にしておく場所がなさそうだ」という発言から、自分の考えている手当ができないのではないという気付きが表出しました。また、熱中症の手当を考えているグループでも、「ビニール袋に海水を入れても冷たくなさそうだ」「ペットボトルを凍らせても、置き場所に困る」など、状況に応じた工夫が必要であることに着目して考え始めました。

〇自分でできることを探して考えて動くことが大切

 熱中症の手当を考えていたグループでは以下のやり取りがありました。

りくと:まず日陰に連れていこうか

T  :誰がつれていく?

りくと:近くにいる人です。

ゆりこ:まず大人に知らせたらどうかな。

りくと:そうだね。例えば近くに6人くらいいるなら、3人は日陰に運ぶ人、後の人は保冷剤とか水を用意して、先生に報告する。

あんり:自分でできることを探して考えて動くことが大切なのかもね。

子どもたちは、活動場所の写真をみて場所の特徴を理解したり、活動の内容から自分たちがどのような行動をとっているかを考えながら、適切な手当を行う方法について考えていきました。

〇けがは手当をして終わりじゃない

 役割分担をすることや大人に知らせる必要性に気付いた子どもたちですが、「大人に知らせるということ」については、「子どもは手当が分からないからだ」という認識の子どもがいることを見取りました。そこで、養護教諭は、今まで学んだ自分でできる簡単な手当は実際に行ってみることが大切であること、その上で大人は重症度や経過を観察したり、けがを防ぐための望ましい行動を一緒に考える役目があることを、保健室での救急処置の対応を例に挙げて話をしました。

 【あやみさんのけが攻略シート】

 【あやみさんの振り返り】


 子どもたちが作ったけが攻略シートは、臨海学校のしおりに綴り、実際の活動中にも活用できるようにしました。活動中は、気分が悪くなった友達を砂浜に連れて行って休ませ、別の子どもが担任や養護教諭に報告する姿がありました。

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 今回は、体育科保健領域の「けがの予防」と、学校行事を関連させて単元を構成して実践を行いました。保健の授業での学びと教育活動をうまく組み合わせていくことで、子どもたちが行動変容につなげやすくなるのではないかと考えます。

 また、普段の様子をよく知る学級担任と、子どもたちの健康状態を捉えている養護教諭が一緒に授業づくりを行うことで、より実態に応じた授業を工夫することができるのではないかと考えます。今後も、様々な職種が連携し、健康に関する取り組みや実践が継続するような働きかけを工夫していきます。

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